2019国際ロボット展 レポート

今年の国際ロボット展に行ってきたのでちょこっとレポートしたいと思います。
今年の展示会のざっくりしたまとめは下記の通り。

●安全柵なしで人と作業するロボットの数が前回に比べて増えた。
●オムニホイール等を使用したロボットが前回に比べて増えた。

日立キャピタルデンソーウェーブ、日立システムズ

今話題の書類に判子を押す機械が展示してありました。開発で難しかった点は、紙を1枚だけ持ち上げる点だったそうで、1枚だけ持ち上げるためにわざと動作を遅くしているそうです。話題の記事(日経ビジネス)はこちら
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MUJIN

ベンチャー企業にもかかわらず、大企業に負けず劣らずのブースを出していたのはMUJINという会社でした。産業用ロボットのソフトウェア開発をおこなっている会社で、AGV(工場内の無人搬送車)はアリババの倉庫で500台も稼働中とのこと。写真のロボットは800kg搬送可能。
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FANUC

産業ロボットといえば、黄色がトレードマークのFANUCです。どうでもいい話ですが、昔は説明員が全員黄色のジャケットを着ていましたが、今年は黒いパーカーを着ている方もいました。写真は超大ロボットで、航空機エンジンカバーの搬送を行うデモンストレーションです。毎年お馴染みの超大ロボットですが、柵があっても近寄りがたい大きさです。
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川崎重工

二足歩行ロボットkaleidoの災害救助デモを行っていました。デモ中は音楽が流れていて、モーター音がかき消されてしまっていました。しゃがむのが苦手なように見えましたが、デモでは無事人間の救助に成功していました。足の駆動はモータの回転を直動にして行っているようでした。
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トピー工業

オムニホイールを使用した搬送台車を展示していました。オムニホイールを使用することで筐体を回転させる必要が無くなることを示すデモをしていました。また、坂道も登れるようでした。
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不二越

総勢12台のロボットによる高密度スポット溶接システムです。作業スペースのコンパクト化を目指しているようです。
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DeepRobotics

ボストン・ダイナミクス社のSpotに似ているロボットがデモをしていました。
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まとめ

以上のように、様々なロボットを観ることができました。ロボット以外に部品も展示してありました。(例えばSUS株式会社のアルミフレーム等)
隔年開催なので次は2021年開催ですが、時間があれば足を運んでみてはどうでしょうか。